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鍼灸で夢と希望を

兵庫県芦屋市の針灸専門治療院。JR芦屋駅より徒歩4分のSORA鍼灸院です。

むくみの原因と治療

 むくみの正体は、体内にたまった「水」です。人体の約60%は水です。そして約15%は細胞と細胞の間にあります。この細胞間の水が何らかの原因により過剰になることで、むくみとなります。さらにむくみは、だるさを感じさせます(むくみとだるさ 参照)。むくみは、見た目だけの問題ではありません。

 全身には、動脈、静脈の二つの血管や毛細血管、リンパ管が、はり巡らされています。これらの流れが悪いと、むくみは起こりやすくなります。主に血管です。よく、顔のむくみに、リンパの流れをよくすればいいと聞きますが、あやしいものです。顔のリンパ管を切除した患者さんにむくみの症状はさほど見られないのに対し、静脈を結んだ患者さんには、ひどいむくみが起こります。血管とリンパの流れを比べればわかるでしょう。静脈の流れが重要です。それと、細胞間から血管への水の移りです。鍼灸などの皮膚刺激は、その水の移りを促します。美容針による小顔の効果はここにあります。

 では、水は、どのように流れていくのでしょう?主に血液として血管内を流れます。動脈を流れる血液は、心臓というポンプにより送り出され流れていきます。静脈を流れる血液は、周りの筋肉が伸び縮みをくり返すことによっても流されています。よって、静脈の流れを良くするには、筋肉をよく動かすことも一つです。立ち仕事のように立っているだけでは、筋肉は動いていませんし、重力で水は下にたまります。むくみがひどくなるのも当然です。筋を動かすことが重要です。足首をしっかり曲げることでふくらはぎの筋肉が静脈のポンプの役割をします。

 ただ、運動不足だけが原因ではありません。同じ立ち仕事をしていても、なりやすい人、なりにくい人がいます。冷えと同様に、臓器の不調が関係していると思われます。特に心臓、肝臓、腎臓は全身の水分調節に大きく関わっています。

 心臓は、血液のポンプの役割です。ポンプに勢いがなければ、全身の血液循環も悪くなり、体内の余分な水がたまってしまいます。特に高齢者に多く見られます。
 肝臓は、アルブミンという血漿タンパクを合成するはたらきがあります。このアルブミンは、血液に含まれ、水をひきつける作用があります。このアルブミンが不足すると、水をひきつける力が弱まり、血管外、つまり組織間に水がたまってしまいます。
 腎臓は、尿を作るところです。尿が正常に作られなければ、体内に水がたまってくることは容易に考えられます。

 むくみはこのように、体中にある血管やリンパ、各臓器に関わっています。血管もリンパも全身を流れているものです。その局所だけに注目するのではなく、全身を診ることが重要です。大事なことは、その血管やリンパの流れを悪くするものは何か?を考え、その対策をすることです。流れをよくすることは対症療法であって、その根本を治療しなければなりません。

カテゴリー: 冷え・むくみ / SORA鍼灸院 芦屋
 
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[ 2010/09/29 23:36 ] 冷え・むくみ | TB(0) | CM(0)

葬られた「第二のマクガバン報告」(上巻) T・コリン・キャンベル、トーマス・M・キャンベル




葬られた「第二のマクガバン報告」(上巻)


 sansetu先生に薦めていただいた本です。食事が身体にいかに影響するのかを、改めて認識しました。この本の結論から言えば、「動物性食品の過剰摂取がガンの強力な要因である」ということです。動物性食品が、体内のコレステロール値を上げ、肝ガンや乳ガンなどの様々なリスクを上げることが、数ある調査や実験結果としてあります。人類史上最大規模の「食事と栄養」に関する疫学調査「チャイナプロジェクト」もその一つです。

 しかしなぜこのような結論が一般的でないかは、業界の圧力や裏事情によるもののようです。その辺はまだよくわかりませんが、詳しくは中・下巻へと続くようなので引き続き読んでみます。

 ではどうすればいいか?プラントベースの食品(植物性食品)をとりましょうということです。特にこの食品とか、このサプリメント、この栄養素とは言われていません。それは、栄養に関するはかり知れない複雑性があり、健康を勝ち取る秘訣は、個々の栄養素の中にあるわけではないからです。一つの栄養サプリメント摂取によって約束された健康効果は、きわめて疑わしいということです。「ビタミンCやβカロチンが欲しければ、錠剤の瓶に手を伸ばすのではなく、果物、あるいは緑葉色野菜を食べるようにすればいいだけ」とあります。(ちなみにβカロチンの過剰摂取は有害です。)

 そんなの当たり前だと言われるもしれませんが、それが大事なのでしょう。もっと効率よく、もっと効果的な方法を求めがちですが、その急いだ結果が今の状態にあるのではと思います。

 治療に対しても同じようなことが言えると思います。薬を使えば、手術をすれば、即効性もあるかもしれません。けどそれに伴うデメリット(副作用など)もあります。鍼灸治療は、少し遠回りで時間もかかるかもしれませんが、長い目で見ればその方がずっと良い結果を生むことにもなります。

カテゴリー:  / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2010/09/29 09:36 ] | TB(0) | CM(0)

三叉神経痛の治療

 三叉神経痛とは、顔面に強い痛みを感じる病気です。痛みは、数分以内のこともあり、歯磨き、ひげそり、顔を洗う動作などが引き金になって、電気が走るような、あるいは針を刺されるような鋭い痛み発作がおこります。顔にはとても大切な器官が集まっており、外からの刺激に対してとても敏感です。だから顔の痛みはとてもつらいものです。

 三叉神経とは、顔の感覚を脳に伝える神経です。これまた「神経痛」というおかしな名前がついていますが、神経が異常なわけではありません。強い鋭い痛みを感じるということは、顔面の筋線維の緊張や皮下の歪みにより、皮膚表面に最も多く敏感な痛み受容器を刺激しているからです。

 その原因は、主に顔面部にある粘膜などに原因があります。鼻、口、耳、のどなどに炎症があると、反射的に三叉神経を介して、顔の痛みと感じさせます。他にもリンパの腫れなどが、皮膚を引きつり、痛みを発生させることがあります。これは、ひとつひとつの痛みの信号が小さくても、複数の痛みが合わさることで、つらい痛みに感じることもあります。

 よって、痛みを和らげる治療には、「痛み受容器を刺激している皮膚」に着目を、そしてその原因となる根本治療には、「粘膜などの炎症やリンパ腫脹の改善」に着目します。いずれも神経ではなく、その先のアンテナがある皮膚をターゲットにして治療を行います。
[ 2010/09/28 09:49 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

顔面神経マヒの鍼灸治療

 顔面神経は、顔の表情を作る筋肉(表情筋)を動かします。この顔面神経が障害を受けると、自分の意思で筋肉を動かすことが困難になり、麻痺が現れます。帯状疱疹ウイルスが原因のラムゼイハント症候群や、ベル麻痺と呼ばれるものがあります。

 この顔面神経は、耳の下の大きなリンパ節の近くを通っているので、リンパの腫れなどにより神経幹は圧迫され、麻痺を起こすことがあります。( このように圧迫で麻痺しやすい神経は、「運動神経」です。痛みなどを伝える「感覚神経」は、圧迫により簡単に麻痺しません。もちろん痛みを起こすこともあり得ません。)風邪などをひいてリンパが腫れることにより、症状が悪化することがよくあります。よって、この症状には、顔面神経付近の皮下組織へのアプローチが治療になってきます。神経が異常なわけではありません。その周辺の組織に原因があります。

 したがって、自然治癒も十分考えられます。しかし、麻痺は時間が経てば経つほど治りにくくなり、後遺症も残りやすくなります。神経の再生不良による後遺症は多々あります。病的共同運動(顔面神経の交差)、ワニの涙(鼓索神経、大錐体神経の混同)、アブミ骨筋性耳鳴り(アブミ骨筋神経への再生不良)など。その神経麻痺を起こしている原因を速やかに取り除くことが大切です。また、弱った神経、細胞に対して体液循環を良くすることも回復を早めると考えられます。
[ 2010/09/27 19:23 ] 顔面神経マヒ | TB(0) | CM(0)

帯状疱疹に対する鍼灸治療

 帯状疱疹は、過去のウイルス感染があって発症します。水疱はやがて消えますが、その後に残る痛みが問題です。「風が吹くだけで痛い」とか、「服がすれるだけで痛い」など、その痛みは相当です。この痛みは回復期に発症し、部位も局所的であることから、痛みはウイルスだけが直接の原因でないことがわかります。

 このような鎮痛剤の効きにくい痛みに、鍼灸治療が有効です。この痛みは、瘢痕が皮下組織まで達し、皮膚に歪みが残ることで、痛みの感覚受容器が作動していると考えます。したがって、よく言われるように発症後の速やかな治療が、歪みを抑え痛みも残りにくくします。皮膚表面の歪みをとることができれば、簡単に痛みは取り除けます。

 また、肋骨に沿うように痛みが出たものを、肋間神経痛とも呼びます。名前からして神経が悪いようですが、坐骨神経痛などと同様、神経に問題があるのではありません。その神経のアンテナの先に問題があります。その先とは、皮膚や筋肉です。だからそこに鍼を刺すことで、瞬時に疼痛を抑えられるのです。「神経痛」という部類に入りますが、神経の損傷によるものではありません。

 水痘(水ぼうそう)は、基本的には一生に1回の発症です。そのときのウイルスが体内に潜んでいて、後に帯状疱疹を起こすことになります。帯状疱疹は、場所が変わって何度も出てくることもあります。どんなときに発症するかは、免疫力が落ちているとき。本来ならば身体が打ち勝てるウイルスですが、疲れがたまっていたり、体調が悪いとき、ウイルスに負けてしまいます。だから体調の崩しやすいこの季節の変わり目は要注意です。鍼灸治療は、白血球など免疫細胞を活性させます。だから、発症、再発の予防も鍼灸治療で行えます。
[ 2010/09/24 17:21 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

不妊症の鍼灸治療

 鍼灸院に来られ不妊を訴える方は、タイミング法、人工授精、体外受精など、多くの治療を試されていることがあります。体外受精は、体外で受精をさせて、受精卵を母親の胎内に戻す方法。本来ならばそのまま細胞分裂をくり返し、赤ちゃんへと成長するのですが、それがなかなかうまくいきません。体外受精が成功する確率は30%程度で、また、赤ちゃんの産まれる率となると、さらに10%ほど低くなります。それはもう、受精が問題なのではなく、着床できるかどうかの母親の子宮環境が問題です。

 子宮の環境が悪ければ、受精した卵は育ちません。それには、子宮粘膜の粘液分泌を支配する、自律神経機能を管理することも重要です。不妊を訴えられる方の多くは、月経周期が不安定です。ホルモンの分泌が不安定なのです。つまりは、自律神経系を乱す何か問題がある場合もあります。鍼灸治療では、その自律神経系に作用し、粘膜分泌に働きかけることができます。

 あとは、受精するタイミングの問題です。月経周期が乱れている方は、まずは周期を安定させ、体調管理をしっかりする必要があります。それも子宮環境だけの問題ではありません。だから全身治療が大切です。

 また、鍼灸治療の良いところに、身体にやさしいことがあげられます。ホルモン剤や薬は副作用が心配です。胎児に影響を与えるものもあります。鍼灸治療は、身体に本来備わっている能力を活かした治療です。その分、治療に時間はかかることもあります。しかし、将来の赤ちゃんとお母さんのことを思えばそれが安心です。

カテゴリー: 不妊症 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2010/09/23 11:59 ] 不妊症 | TB(0) | CM(0)

生理痛の鍼灸治療

 生理痛の原因は、子宮内の炎症子宮の収縮に主にあると考えます。

 炎症を抑え回復を速やかにするには、血液やリンパの体液循環を良くすることです。組織の修復、改善が促進されます。その結果、子宮粘膜は整えられ、痛みを鎮めることにつながります。具体的には、お腹に診られる子宮や卵巣の反応点に刺激を加えることで、神経を介して身体の中の状態を改善します。お腹の冷えも、血行を悪くするため良くありません。お腹へはお灸の温かさが気持ちいいものです。

 そして生理痛も「痛み」であることから、やはり筋肉の収縮(緊張)や、その皮下の歪みからも発生していると考えられます。子宮筋の収縮、子宮内環境の反射によるその周辺の筋緊張、炎症により起こる腫れが、痛みの受容器(アンテナ)を作動させるでしょう。だから痛みに対する直接的な治療は、その緊張と歪みをとることになります。ただしそれは対症療法(痛み止め)であって、原因の治療があってこそになります。

 また、痛みの原因は一つに限りません。子宮内の環境だけでなく、膀胱、腎臓、大腸、小腸、胃、その他の内臓も関わってきます。その反射によっても現れる、腰痛、腹痛、ひざ痛、むくみ、冷えなどにも、痛みは影響されています。一つ一つの要因は小さくて痛みと感じなくとも、それが合わさると立派な痛みと感じることもあります。そういった細かいマイナス要因を消していくことが、生理痛に対する治療です。

 さらには、月経周期に関わるのは女性ホルモン。ホルモンの分泌に影響するのが自律神経系の乱れ。つまりは、自律神経失調症と呼ばれる状態にあれば、その治療も必要です。まさに全身治療が必要不可欠なのです。

 これらは、鍼灸治療に加え、自分でできるセルフケアも重要です。痛みは人それぞれ。その痛みがわかるのは本人でしかありません。だから、その痛みに対して自分で対処できる方法を知って下さい。薬に頼らなくとも、ローラー鍼、せんねん灸で簡単に手当てができます。自分でもそのつらさを乗り越えられるようになりましょう。
[ 2010/09/22 09:12 ] 生理痛・生理不順 | TB(0) | CM(0)

生理痛の原因

 晩婚化、高年齢出産、少子化などの傾向により、妊娠・出産の悩みも増えています。これらは将来起こる社会問題に限らず、女性の身体にも大きく影響しています。生涯で、妊娠・出産の回数が減れば、その分、月経(生理)を経験する回数が増えてきます。したがって、月経に関する悩みも多くなっています。

 中でもつらいのは痛み。同じ生理痛といっても、その程度は人それぞれです。痛みは、自分にしかわからない、人にわかってもらえないのもそのつらさの一つです。

 なぜ痛みが発生するのでしょう?それに大きく関わるのは、プロスタグランジンという物質。生理痛など痛み止め薬には、このプロスタグランジンの合成を阻害することで鎮痛効果を発揮するものがあります。プロスタグランジンは、炎症に関わる物質で一般的ですが、子宮筋の収縮も促します。痛みは、炎症によっても、子宮の収縮によっても発生します。痛みは悪循環を起こすことから、このプロスタグランジンを過剰に発生させない、そしていかに速やかに取り除くかがポイントと考えます。体液循環を良くすること、反射性の筋緊張をとることで、痛みを抑えられます。

 また、生理痛をひどく感じるとき、感じないとき、そして個人差も随分あります。それは、生理痛+α の部分が関わっています。下痢・便秘、膀胱、胃腸といった内臓の不調や、腰痛、肩こり、頭痛といった他の痛み。それらいろんな+α が加わって、「痛み」はできあがります。それらの原因を一つ一つ取り除いていくことも、生理痛を和らげる上で大変重要です。
[ 2010/09/21 23:43 ] 生理痛・生理不順 | TB(0) | CM(0)
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