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鍼灸で夢と希望を

兵庫県芦屋市の針灸専門治療院。JR芦屋駅より徒歩4分のSORA鍼灸院です。

痛みの原因のコリの原因

 では、そもそもコリ(筋の緊張、筋硬結)は、なぜ起こるのでしょうか?これを解決すれば、根本治療が目指せます。

 その原因は、内臓疾患と考えます。

 筋肉の緊張と言えば、力を入れたときに硬くなるあの筋肉を思い浮かべられると思います。しかし筋肉には、随意筋(自分の意思で操れる筋)と、不随意筋(自分で操れない筋)があります。そして、身体には、自分で思い通りにいかない不随意筋のほうが圧倒的に多くを占めています。このように、筋肉の緊張について考えるには、自覚できるものだけではないことを理解しておく必要があります。

 筋の緊張には、脳からの指令によるものもありますが、脳を介さない反射性のものがあります。筋性防御といって、虫垂炎などが腹筋を緊張させ硬くするのもそうです。このように、筋の緊張の原因に、深部の慢性疾患からの入力を考えます。

 深部の慢性疾患に対して、感覚神経の分布は粗であり(深部感覚は鈍感)情報量が少ないことから、限られた領域の筋線維を緊張させます。また、その侵害情報は継続的に入力されることから、たとえ小さな情報であっても、筋線維を継続的に緊張させます。つまり、自覚症状のない小さな損傷であっても、その積み重なった情報量はとても多いことがあります。ここに、自覚症状はないけど、コリの原因となる内臓疾患は存在するという事実がありえます。

 これらのことから、深部の慢性疾患が、筋肉の一部分にコリ(筋緊張)を形成することが考えられます。その結果、その周囲の筋や皮膚との間に歪みを生じ、この歪みが機械刺激受容器の興奮を促して痛みとなります。

 これが「痛みの原因は、内臓にある」という反応点治療の考えです。


参考文献 : 反応点治療―経絡もツボも使わない新しい鍼灸治療
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[ 2010/05/31 23:55 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

鍼灸治療による鎮痛作用

 鍼灸治療により鎮痛できる「痛み」について考えます。

 治療現場でよく出会う痛みに、鎮痛剤を飲んだり貼ったりしても治らない痛みがあります。よく聞く「消炎鎮痛剤」というのは、炎症によって遊離される発痛物質を抑えることで痛みを和らげます。このような鎮痛剤は、炎症による痛みには効きます。では、鎮痛剤の効かない痛み、つまり炎症とは別の痛みにどう対処できるかが必要になってきます。そしてこの痛みこそが、頭痛、肩こり、腰痛といった痛みのほとんどに当たります。

 鍼灸治療による鎮痛として、鍼刺激によりモルヒネ様物質が引き出されることがわかっています。麻酔薬と同じ作用を持ったものです。これは、βエンドルフィンといったオピオイド(内因性鎮痛物質)の遊離によるものです。鍼灸治療以外にも、これを利用したものがあります。例えば、温泉や運動です。温泉に入ると、ほどよい温熱が皮膚を刺激し、モルヒネを引き出します。また、運動による筋肉の伸張は、筋膜を刺激し、モルヒネを引き出します。このように、身体は皮膚刺激に反応して、痛みを調節しています。しかし、これらオピオイド物質の遊離には、ある程度の刺激量が必要で、瞬時に発生するものではありません。ところが、鍼治療をしていると、瞬間的に痛みが治まることがあります。よって、他にも鍼による鎮痛効果があると考えられます。

 鍼灸治療の得意な疾患に、肩コリや腰痛がよくあげられます。そのとき、圧痛や硬結(コリ)に刺鍼し緊張を緩めることで、痛みが和らぎます。つまり、筋の過緊張が痛みの原因になっていると考えられます。この筋の緊張は、皮下組織を介して、皮膚の緊張や歪みを招きます。そして、皮膚における痛みの受容器が興奮させられることが、痛みへとつながると考えられています。

 よって、筋の緊張をとることで、痛みは解消します。鍼治療は、皮膚や筋肉を刺すもので、それによって痛みが和らぐということは、痛みの原因が皮膚や筋肉にあるという何よりもの証拠です。

 では、鍼を刺すことによって、なぜ緊張がとれるのでしょうか?それは自原抑制が働くからと考えられています。自原抑制とは、過剰な張力(強すぎる筋の収縮力)によって、筋や腱が破断するのを防ぐシステムのことです。筋や腱が破断する前に、筋を弛緩させようというものです。

 つまり、筋や腱の緊張部位に、鍼や指圧マッサージなどの施術を加えることでさらに緊張を増加させます。そして、この緊張を抑制させるシステム(自原抑制)を働かせることによって、緊張をとります。それにより、皮膚や筋肉の歪みをとり、そこに分布する痛みの受容器の興奮を鎮めます。これが、鍼治療による瞬間的な鎮痛効果と考えます。
[ 2010/05/30 18:29 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(4)

痛みについて

 「痛み」とは、本人にしか知ることのできない、大変つらいものです。痛みを感じる度合いは人それぞれですし、同じ人であっても部位によって異なってきます。

 その違いの一つに、痛みを感じるセンサーの数の違いがあります。痛みのセンサーが豊富に分布しているのは、皮膚、筋肉、粘膜です。中でも圧倒的に多いのが皮膚表面で、ほとんどの痛みはここからきていると考えます。

 よく、椎間板ヘルニアだとか、脊柱管狭窄症によって、「神経が圧迫されて痛い」と耳にします。しかし、神経は情報を伝える電話線のようなもので、障害を受けたところで痛みは発生しません。むしろ、電話線が途切れるわけですから、痛みは感じなくなり、マヒします。痛みを感じているということは、神経が正常に生きている証拠です。

 痛いのは、筋肉や皮膚の緊張、歪みにより、痛みのセンサーが作動しているからです。その歪みをとってやることで、痛みを取り除くことができます。鍼灸で神経をどうにかすることはできませんが、皮膚や筋肉を緩めることは可能です。痛みの治療に、鍼灸が効くわけです。

 痛みをとることは重要です。苦痛を除去することで、心を安定させ、前向きな気持ちで病気と闘うことができます。不安が痛みを悪化させるとも言われています。痛みの悪循環を断ち切ります。

 しかし、痛みは本来、身体の異常を伝えるサインです。痛みがあるということは、身体のどこかに異常があるのではないでしょうか?その場しのぎで痛みをとっても、その原因を治さないことにはまた痛みも再発するでしょう。症状を和らげるだけでなく、その原因を突き止め治療していくことが重要です。
[ 2010/05/29 20:24 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

更年期障害の原因

 よく言われるのが女性ホルモン(エストロゲン)の不足。でも、本当にそれが原因ですか?

 HRT(ホルモン補充療法)の効果が見られないこともあるし、男性にも同じような症状が見られることもあります。年齢的にそうに違いないと決めつけている方もおられます。そして、年だから仕方ないとあきらめる方も。

 その症状は、動悸・のぼせ・発汗・不眠・冷え・下痢・便秘・めまい・耳鳴り・情緒不安、いわゆる自律神経系が乱れた状態です。決して自律神経が異常なわけではありません。自律神経系は、体内の崩れたバランスを整えようとするもの。問題なのは、その自律神経系を狂わすものです。

 そして一番のつらさに「何か原因がわからない」ということがあると思います。原因がわかれば、その治療をします。しかし、それが自分でもわからないから、どうしたらいいかわからない、つまり対策の仕様がなくなります。原因がわからなければ不安になります。そして意味のわからない製品や民間療法に手を出してしまうことにもなります。

 自覚しにくい不調は、平衡感覚を疑います。それはめまいと同じです(見過ごされるめまい・ふらつき)。症状も、めまい・耳鳴りで苦しまれる患者さんとかなり一致します。だから治療も同じく、内耳環境の改善を目指します。

カテゴリー: 自律神経失調症 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2010/05/28 08:37 ] 自律神経失調症 | TB(0) | CM(0)

同級生

 それまでの人生、それからの人生、それぞれ違えど、同じときを過ごした同級生。そんな同級生の頑張っている姿や、頑張っていた話を聞くと、感慨深いものがありますね。いつまでたっても同級生は同級生の関係なので、そんな思いにさせるのかもしれません。

 人と比べるわけではなく、お互いがそうやって感化される存在、とてもいいものですね。また「頑張ろう」という気にさせてもらえました。
[ 2010/05/27 01:31 ] 考え事 | TB(0) | CM(0)

耳鳴りのストレス

 聞けば「耳鳴りするよ」と言われる方が、意外と多くおられます。たいてい、気にしていなかったり、あきらめていたり。「見て見ぬふり」ならぬ、「聞いて聞かぬふり」。でも、それは脳にとって、身体にとって、かなりのストレスになると思います。

 他の感覚器なら、その情報を遮断することもできます。
視覚…眼が疲れれば、眼を閉じます。寝ている間も、閉じています。
嗅覚…臭いがきつければ、鼻をつまめます。その場を避けることもします。
味覚…味がきつければ、吐き出します。あまり24時間は働いていません。
触覚…痛ければ、その圧迫や、刺激を取り除きます。

 でも、聴覚はなかなか閉じません。耳栓でもしなければ24時間働きっぱなしですし、耳栓しても、内的な音(自覚的耳鳴り)は遮断できません。慣れて気にしなくなったとしても、音をひろい続ける限り、神経は活動し、脳へと信号を送り続けます。無意識のうちに、ストレスを受け続けている可能性はあります。

 ストレスにさらされる感覚器に、耳にある聴覚ともう一つ、平衡感覚器もあります。24時間常に身体には重力がかかっている状態なので、平衡感覚器も誤作動を起こせば、ずっとストレスをひろい続ける可能性はあるでしょう。

 だから、耳の不調は注意せねばなりません。

カテゴリー: 耳鳴り・難聴 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2010/05/24 22:15 ] 耳鳴り・難聴 | TB(0) | CM(0)

「合気道 武道化への道」 萩原俊明




合気道 武道化への道


 佐渡島sansetu先生の著書です。今までの人生で「合気道」というものに触れることはありませんでしたが、興味はありました。今でこそ身長も高くそれなりに肉もついてきましたが、小さいころは背も低く今以上にガリガリだったので、「小よく大を制する」という言葉は魅力的でしたね。また、その技であったり、精神性を重視している部分も。

 思えば、大学でしていたラクロスもそうでした。力でねじ伏せることができなかったので、タイミングを見計らった技を磨いたり、作戦を考えたり、メンタルの部分も大事にしていました。そして、常に試合(実践)を意識した練習(稽古)もくり返し行っていました。競技は全然違えど、とても共感できる部分がありました。合気道をされている方なら、もっと共感されると思います。

 それから、合気道の考えを、人生に生かす部分がとても勉強になります。陰陽論についても学校で習ったときよりも分かりやすく理解できました。度々出てくる「自己否定」についても。それは自分をダメなものと否定する意味ではなく、他を否定せず今の自分を良しとしない考え方です。決して後ろ向きではなく、前向きです。そしてその先にある否定の否定。まだまだ修行が足りないなーと思いました。

カテゴリー:  / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2010/05/23 09:38 ] | TB(0) | CM(0)

糖尿病の合併症対策

 糖尿病患者さんが最も心配されているのが、合併症。血糖値、HbA1cの数値が高かろうが、尿が甘かろうが、少々太っていようが、生活に支障がないと感じてしまうからでしょう。将来の生活よりも、目の前の食欲に負けてしまう人も多いようです(Ⅱ型糖尿病患者さんの話)。

 しかし、合併症を併発となれば、話が違ってきます。眼の網膜症にかかれば失明に、腎臓の細小血管が障害されれば透析に、手足末端の壊疽に陥れば切断に。ADLの低下に関わってくるとなれば、深刻な話になってきます。もちろん、大血管障害(脳血管障害、心疾患など)のリスクもあります。

 これらに共通するのに、「気づいた頃には、もう手遅れ」という怖さがあります。自覚症状として分かる頃には、かなり進行していることが多いです。合併症こそが、糖尿病で最も目を見張るべきことかもしれません。

 ところが、この合併症への対策が不十分であると感じます。「血糖値さえ管理すれば大丈夫」なんてのは論外です。厳格な血糖値管理による問題点もありますし、血糖値管理していても合併症を発症する患者さんはいます。「これさえすれば大丈夫」なんてのは存在しませんから。

 その合併症の対策として、鍼灸治療も選択肢の一つにあげられます。鍼灸などの皮膚刺激により、局所の血管やリンパ管拡張作用、透過性の亢進作用があります。その結果、局所の組織や器官の改善、修復が期待できます。小さな変化かもしれませんが、続けることで大きな変化となる可能性も考えられます。

カテゴリー: 糖尿病 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2010/05/22 21:40 ] 糖尿病 | TB(0) | CM(0)
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