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鍼灸で夢と希望を

兵庫県芦屋市の針灸専門治療院。JR芦屋駅より徒歩4分のSORA鍼灸院です。

動けないつらさ

 介護の仕事のご縁もあって、身体に障がいのある方に鍼灸治療を定期的に行なっています。それがとても好評です。

 患者さんは脊髄損傷により上下肢共に感覚はマヒされていますが、筋肉は全身コリやつっぱりだらけです。拘縮も見られます。また、動くところが限られているため、その動くところに負担や無理がかかります。

 例えば、高い神経支配の首の筋肉は動かせますが、体幹の筋肉は動かせません。そのため、横や後ろに振り向くのにも、からだを向けることはできず、首だけをねじるように動かされます。テレビを見るときも、首だけをひねることになります。首の一部の筋肉に、大きな負担がかかります。また、じっとしていると肩や腰がこってきて動きたくなりますが、動くことができないと、そのコリも解消されません。動かない寝たきりと、動けない寝たきりのつらさは、わけが違います。

 治療する部位に感覚はなくても、そのコリや反応点の診られる部位に鍼をすると、劇的に楽になると言われます。お尻や太ももに鍼をしても、足先のつっぱりがとれたり、お腹がすっきりした感覚を教えてくれます。人のからだが、独立したパーツで成り立っているわけでなく、神経、皮膚でつながっていることがわかります。

 脊髄損傷で中枢神経は寸断されていても、末梢神経は生きていて脊髄反射は起こります。むしろ、上位が寸断されている分、末梢神経のネットワークが発達しているかのように感じます。絶対的な反射が、顕著に見られます。だから治療も、よりわずかな刺激で、効果を感じてもらえます。つらい分、我慢されている分、その喜びも伝わってきますし、それがまたうれしい限りです。

カテゴリー: 介護・その他 / SORA鍼灸院 芦屋
 
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[ 2012/02/05 19:05 ] 介護 その他 | TB(0) | CM(0)

「平穏死の条件」

 日本尊厳死協会、長尾先生の講演「平穏死の条件」を聞きに行ってきました。平穏死(尊厳死、自然死)とは、

『傷病により「不治かつ末期」になったときに、自分の意思で、死にゆく過程を引き延ばすだけに過ぎない延命措置をやめてもらい、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えること。』

死を早める「安楽死」とは違います。死を迎え入れることです。

 この平穏死が意外と難しいことを知りました。例えば、胃ろうの問題。国民の80%が望まないのに対し、実際は80%が胃ろうを造設しているという現状。年金目当てで、家族が延命を希望することもあります。多くの人が自然に死にたいと思っていても、まわりがそうはさせてくれない状況があります。だから、リビングウィル(LW)を宣言して尊厳死協会に入るという必要もあるのです。

 これらの問題の根底に、「死」をタブー視していることがあるように思います。死を隠したり、死を見せない。今回の大震災でも、死んだ方の映像を見ることはありません。海外では、もう少し許容されています。どこか死に目を背けている風潮を感じます。

 誰もが必ず迎える「死」。ごく自然であるはずの「死」。死なないことを考えるのはナンセンスで、いかに生きるかを考えることが大切に思います。

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[ 2011/10/27 20:59 ] 介護 その他 | TB(0) | CM(0)

介護士の健康

介護の仕事をしている患者さんがまあまあ多く来られます。
そして、身体もまあまあ悪いところが多いです。

人のお世話する、支援することを職業に選ぶだけあってか、
「自分のことより人のこと」
という方が多いように感じます。
だから、自分の身体は後回し。

急な仕事が入っての治療のキャンセルもまあまあ多いです。
人の命や生活を預かる職業の宿命でもありますが。

でも、人を支えるには、自分が元気であってこそ。
もっと、自分も大事に気遣って下さいね。

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[ 2011/08/29 18:40 ] 介護 その他 | TB(0) | CM(0)

廃校・病院を特養ホームに

廃校・病院を特養ホームに 東日本大震災で厚労省
(河北新報ニュース)


 厚生労働省は9日、東日本大震災で特別養護老人ホームなどが被災し、行き場がなくなった高齢者を受け入れるため、廃校や閉院した病院、会社の空き保養所や寮などを臨時の介護施設として活用する方針を固めた。廃校を特養ホームに改装した例はあるが、災害時の本格的利用は初めて。新たに防火施設の設置が必要な場合は全額公費で負担する。

 被災施設の高齢者は近隣の別の施設などで避難生活を送っているが、ほとんどの施設が定員超過状態で介護の環境が悪化。体調を悪くする高齢者も増えている。このため介護を提供できる臨時の施設が早急に必要と判断した。




いい考えですよね。
被災地に限らず、全国でそうしていけばいいのにと思います。

少子高齢化。学校が余って、老人ホームが足りない時代。
足りないからといって老人ホームを新たに作ると、今度余ってきます。
団塊の世代もいずれはおられなくなっていきますから。

新しいものを作り続けるよりも、
循環型、リサイクルの考えが必要な時代でもあると思います。

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[ 2011/06/10 15:55 ] 介護 その他 | TB(0) | CM(0)

更衣介助

食事や排泄といった行為は、生きていくためには必要不可欠です。だからその分、介護でも重要視されていると思います。

それらに比べて、衣服の着脱という介助はそれ程深く考えていませんでした。動物で衣服を身につけるのは人間くらいだろうし、裸族もいます。無くても生きていけるだろうし、家でいるぶんには何でもいいという気持ちもあります。

でも逆に言えば、衣服を着るということは、人間らしさでもあります。服を着る行為として考えればたいしたことはありませんが、服を着る意義として考えれば、とても大切なことです。身につけるものは、その人の好みや習慣、身体状況や生活状態を反映させ、精神的満足や自己表現という高いレベルの欲求にまで関わってきます。

介護に限らず、その「行為」に目を向けるだけでなく、その「意義」を考えれば、とても奥深いものに気付かされることがあります。

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[ 2010/12/06 13:16 ] 介護 その他 | TB(0) | CM(0)

身体の準備

 昨日は丸一日みっちり介護の講習を受けてきました。介護の基本技術で実技などそれほど目新しいものではありませんでしたが、今まで見過ごしていたポイントもあり、得られるものも結構多くありました。

 改めて思ったのは、どんな介助においても事前の「準備」が大切です。リフターや車イスといった「道具」ももちろんそうですが、「身体」にも準備が必要なのです。

 例えばイスから立ち上がるだけの動作にも、準備がいります。深く腰掛けている状態、つま先が膝より前にある状態、頭が後ろにある状態から、「せーの」で立ち上がることはできません。立ち上がるには、浅く腰掛け、足を引いて、頭を前にかがめる準備が必要です。

 普段当たり前のようにしている動作の流れも、障害があったり、介助して手伝ってもらう場面では、その「身体の準備」が出来ていないこともあります。その状態で介助すると、力任せであったり、無理のある介護になってしまいます。介護する方も、される方も、しんどく感じます。ささいなことですがこれが積み重なると、「介護はたいへん」なものにもなってしまいます。ちょっとした身体の準備で、「介護は楽」なものへも変わります。

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[ 2010/11/29 18:06 ] 介護 その他 | TB(0) | CM(0)

介護保険の制約

 医療保険に限らず、保険にはさまざまな制約がついてきます。

 介護保険もそうです。介護保険を利用したサービスは、法律に沿った計画書に基づいて行わなければいけません。つまり計画書を外れたサービスは、受けられないことになります。

 例えば、ホームヘルプで言えば、同じ家族の洗濯、大掃除、窓拭き、ペットの世話、植木の水やり、散歩、…これらは法律上ではサ-ビスに含んではいけません。けどこれらを日常生活の援助と区別して行わないのは、結構不都合なものもあります。そして、こういった介助にこそ、利用者さんにとってうれしいことがあったり、生きがいとなることもあります。

 「保険」というのは、税金が使われるということで、金銭的には助かります。けど本当にその人のことを考えたケアをしようと思えば、保険外のことが必要となってくる場合もあります。医療も同じです。

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[ 2010/07/23 11:44 ] 介護 その他 | TB(0) | CM(0)

iPad を指以外で操作する

介護している方に、四肢麻痺の方がおられます。両手両足の自由が利きません。でも、口で棒をくわえ、パソコンのキーボードを操作してホームページを作られる方、ニンテンドーDSの画面を操作してゲームをされる方、携帯電話のボタンを操作してメールを送られる方もおられます。とても便利な世の中になりました。

そしてこのたび、iPad が発売されました。これは、そんな方々にとっても魅力的です。

例えば、電子書籍。手の使えない方にとっては、本を読むのも一苦労。ページがうまくめくれません。ヘルパーさんに隣で本を持ってページをめくってもらうのも、代わりに音読してもらうのも、気を使います。それが電子書籍なら、棒をくわえて自由にページがめくれマイペースで本が読めるのです。

が、一つ問題が。

iPad や iPhone などのタッチパネルは、鉛筆などの棒では作動しないのです。理由は、静電式タッチパネルといって電界の変化を感知して作動するので、電気を通さない棒などは、認識されないのです。詳しくはこちらを↓
iPhoneで実験(上) ~静電式タッチパネルについて~

これではいつも使われている棒では操作不可能です。上のブログを書かれている方が、電池で操作されていますが、これを口でくわえるのは厳しい…そして顔と画面との距離が近すぎます…

もっと実用的なものはないかと利用者さんと一緒に探していたら…
いいのがありました。


  


便利な世の中になりました。

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[ 2010/06/07 15:21 ] 介護 その他 | TB(0) | CM(2)
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