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鍼灸で夢と希望を

兵庫県芦屋市の針灸専門治療院。JR芦屋駅より徒歩4分のSORA鍼灸院です。

寝返りと起き上がりの難しさ

 パーキンソン病の患者さんは、寝返りと起き上がりがとても苦手です。ベッドで仰向けの治療を終え、うつ伏せになるのがとても難しい。介助が必要なこともあります。ところが不思議なことに、歩くことにはそれほど困難さが見られません。どうしてでしょう?

 それはやはり平衡感覚の失調が大きく影響していると考えます。地に足をつけ立ち上がってしまえば、平衡感覚は他の感覚で補正されます。ところがベッド上で仰向けとなると、平衡感覚に関わる情報が不足しています。よく動物を仰向けにして寝かせると、身動きしなくなることがあります。人も同じように、仰向けの姿勢は、平衡感覚をマヒさせてしまいます。

 そして、肘が伸ばしにくいことも原因にあるでしょう。パーキンソン病患者さんは、よく肘が屈曲していて、伸ばしにくくなっています。仰向けから起き上がるのには、肘を伸ばす動作が必要です。一度、肘を曲げたままに固定して起き上がれるか試してみて下さい。難しいはずです。

 このような理由で、パーキンソン病患者さんには、寝返りと起き上がりが難しいのです。歩くことができるのに、こんな簡単な動作ができないのと不思議に思い、誤解されることもあります。こんな動作だからこそ、難しいのです。患者さん自身に聞いてみても、そんな身体の仕組みは知っていません。

 逆に、それが病気のせいであると理解されれば、本人の気持ちや周りの方の接し方、介助の仕方が変わります。起き上がることが億劫になれば、寝たきりが進みます。それは何よりも防がなくてはなりません。
 
 少しくらい時間がかかっても、少しくらい難しくても、
 寝返りと起き上がりを頑張ってみましょう!
 立ち上がってしまえば大丈夫!
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[ 2010/11/18 10:47 ] パーキンソン病 | TB(0) | CM(0)

パーキンソン病治療薬の副作用

 薬の副作用としてよくあるのは、胃腸障害、肝障害、めまい、ふらつき、眠気など。つらい主症状を抑えるためなら、なんとか我慢できないこともなく目をつぶられる方もおられます。しかし、パーキンソン病の治療薬には、幻覚、幻視、幻聴などの少し耐え難い副作用があります。今までなかったのが、治療するために薬を飲み始めて出てくるとなると、かなり戸惑います。

 しかし、薬を飲むのを止めると、パーキンソン病特有の症状、手足がふるえる、動作がにぶくなる、歩きづらい、バランスが悪くなるなどの症状が復活してまた困ります。「病気による主症状」か「薬による副作用」、どちらか選ばなければいけないのか?

 そんなことはありません。薬以外で症状を抑える方法を考えればいいのです。つらい症状を抑えることができれば、薬を飲む必要はありません。「病気を治す」=「薬を飲む」では、決してありません。
[ 2010/11/10 14:54 ] パーキンソン病 | TB(0) | CM(0)

パーキンソン病の鍼灸治療

 パーキンソン病とは、脳内の黒質と呼ばれる部位の神経細胞の変質により、神経伝達物質ドーパミンの産生量が減り、運動がスムーズにいかなくなる病気とされています。ドーパミンを増やすことにより、症状は和らぎます。パーキンソン病の症状は常に見られるわけでなく、症状の出ない調子の良いときもあります。つまり、黒質は完全に機能しなくなったわけではなく、何らかの原因によりドーパミンの枯渇が起こっていると思われます。よってこのドーパミンの枯渇を防ぎ調子の良い状態を維持することが、この難病に対する治療法となります。

 そのドーパミン枯渇の原因として、内耳から入力される平衡感覚の誤った情報が考えられます。この誤った情報が、24時間送り続けられることで、脳はパンクするのでしょう。パーキンソン病患者の症状に、空間認知の問題があり、身体が傾いていることがあります。平衡感覚の失調が関与していると考えられます。

 よって、パーキンソン病による失調の治療として、平衡機能の改善に着目し、内耳の反応を刺激します。事実、パーキンソン患者の内耳には悪い反応が出ていますし、内耳点への刺激により症状が改善することが数多く報告されています。

 難病として治らない病気とされていますが、鍼灸治療でその症状を緩和することは可能です。
[ 2010/07/11 01:36 ] パーキンソン病 | TB(0) | CM(0)
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