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鍼灸で夢と希望を

兵庫県芦屋市の針灸専門治療院。JR芦屋駅より徒歩4分のSORA鍼灸院です。

アレルギー反応を起こさせないために

 お子さんを診るようになってよく聞くのが、アレルギー。食物アレルギーだったり、アトピーだったり、最近は早くから花粉症に罹られていることも。成長過程で治っていくことも多い幼少期のアレルギーですが、このままつらい状態が続くのではないかと、親の心配も募ります。うちの娘も卵を食べると、かゆがったりと肌に症状が出ているようなので、少しアレルギーはあるようです。それ程ひどくなく心配はしていませんが、気にはかけています。

 花粉症で典型的なように、アレルギー症状が出ると、そのアレルゲンに触れないようにや、除去しようと心がけます。しかしアレルギーの原因として「 衛生仮説 」があるように、全く触れさせないのも、逆にそれに触れるときに起こる過剰反応も心配です。そこで一つ参考にしたい研究です。

Randomized Trial of Peanut Consumption in Infants at Risk for Peanut Allergy
New England Journal of Medicine DOI: 10.1056/NEJMoa1414850 (February 26, 2015).

 「乳児期のピーナッツ摂取は、ピーナッツアレルギーを予防する」というタイトル。ピーナッツアレルギー発症リスクの高い乳児の食事にピーナッツを取り入れると、その後のピーナッツアレルギーの発症が81%下がることが臨床試験で発見されたというものです。この種の研究としては過去最大で最長(640人の乳児に対して4年以上)の試験のようです。

 アナフィラキシーのように過激に反応するときは十分注意が必要です。しかし花粉症の根本治療である減感作療法として経口免疫寛容があるように、アレルギーなのにあえてアレルゲンに触れさせるという逆の発想です。

 その方法も参考になりますが、その注目する対象もポイントでしょう。根本治療を目指すなら、アレルゲンをどうこうするより、その反応を起こす身体をどのように変えていくかが大事に思います。

カテゴリー: アレルギー・自己免疫疾患 / SORA鍼灸院 芦屋
 
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アレルギーの予防

 大型台風が近づいていますね。電車も運休されるとか。こういう日はキャンセルもあり、読みもの、調べものも、はかどります。
(SORA鍼灸院は、今日診療、明日お休みを頂いております。)

 さて、アレルギーをもつ親は、子供にもそのアレルギーが出ないか心配になります。我が家も、両親がアレルギー持ちとなると、やはり心配になりますし、何か対策をと考えます。

 アレルギーにはいろいろな要因が考えられ、その対策や治療にも様々な情報が飛び交います。アレルゲンを除去することも考えますが、それには限界もありますし、根本的な治療とは言えません。やはりアレルゲンよりも、その反応を起こしてしまう、身体の方に注目したいものです。

 一つ言われているのが、アレルギーの発症に「皮膚のバリア機能」が関係しているということです。ここ最近で、二つの論文も目にしました。

 一つ目は、新生児への保湿剤の使用が、アトピー性皮膚炎の発症を予防するというものです。* 1
 論文によると、新生児において毎日の保湿剤の使用が、32週までのアトピー性皮膚炎や湿疹発症のリスクを減らすということが示されています。さらに、これら症状の発症を防ぐことが、アレルギー感作の有病率を減らす可能性があるということも言われています。RCT(ランダム化比較試験)の結果で、信頼性もあります。

 二つ目は、食物アレルギーの早期リスクに、皮膚暴露が関係している可能性があるということです。* 2
 研究によると、多くの子どもたちが初めてピーナッツを食べる前にピーナッツアレルギーになっていて、この早期感作に経皮暴露が関与している可能性があるということです。マウスの皮膚にピーナッツタンパク質抽出物を局所暴露すると感作が成立し、重症の全身アレルギー反応がおこるというものです。

 アトピーと食物アレルギー、症状は違えど、どちらにも共通しているのが、「皮膚から」ということです。アレルギー予防に、この皮膚のバリア力を上げることは、一つポイントだと言えます。ここには出てきませんが、からだの中の粘膜(鼻、口腔、胃腸など)も同じかと。身体内部と外界との境界線、ここの状態を健全な状態に保つことが、アレルギー予防に関わっていると考えます。

* 1
Application of moisturizer to neonates prevents development of atopic dermatitis
Journal of Allergy and Clinical Immunology
Volume 134, Issue 4, Pages 824–830.e6, October 2014

* 2
Skin exposure may contribute to early risk for food allergies 8-Oct-2014
(原論文)
Skin exposure promotes a Th2-dependent sensitization to peanut allergens
The Journal of Clinical Investigation, Published October 8, 2014


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肺と大腸

 といえば東洋医学では表裏(陰と陽)の関係にあります。全然つながっていないように思えますが、腸の弱い人は肺にもトラブルをかかえやすい印象はありますし、大腸がんの転移しやすい部位に、肺もあります。

 一つ考えられるのは、大腸の腸内細菌叢が、免疫応答に関わっているということ。腸内細菌の出すシグナルが、肺のような離れた臓器の免疫機能にも影響を与えているという報告もあります。

 また、喘息、アトピー、花粉症のようにアレルギーひどい多くの方では、腸の悪い反応をよく見ます。また、便秘などのように腸の調子が悪くなると、症状が悪化します。きっと、腸内環境が免疫に大きく関わっているのでしょう。

 肺のような呼吸器は身体の防衛機能をも担っているわけで、免疫機能が崩れると影響も出やすいのでしょう。そう考えると、肺にトラブルを抱える場合も、重要なのは腸のケアであるかもしれません。

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一度アレルギーになってしまったらもう駄目?

こんにちは
毎日暑いですね。
いよいよ夏本番でしょうか。

先日アレルゲン対策の話をしましたが、まだ患者さんが心配されることがあります。
「一度アレルゲンとして身体が認識してしまったからもう無駄なのでないか。」ということです。
ほんとうにそうなのでしょうか?

アレルゲンが免疫細胞に接触すると症状が出ます。
取り込まれるアレルゲンが多いと免疫細胞がたくさん集まってきて症状も強くなります。
つまり取り込まれるアレルゲンが少なければ症状が減らせます。
アレルゲンは皮膚や内臓粘膜から取り込まれます。
皮膚や内臓粘膜が荒れると、今まで通り抜けられなかったものまで血液中に取り込まれることになります。
ひどい炎症が起こっているときにはあらゆるものがアレルゲンとして感知されるのはこのためです。

皮膚や粘膜が丈夫であれば過剰な免疫反応を防ぐことができます。
鍼灸では、肝臓や腸の治療で免疫細胞の働きをおちつかせる、
皮膚、内臓粘膜の血流や代謝を落ち着かせて丈夫な皮膚や粘膜を作る、
このような対策ができます。

体の過敏性(免疫反応)は変化します。
悲観しないで丈夫な体つくりに一緒に取り組みましょう。

(彩)

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ほどほどの衛生環境

 最近騒がれている、花粉、黄砂、PM2.5。いかに吸い込まないようにするかで、マスクや空気清浄機がよく売れているようです。しかし、以前からも飛んでいましたし、タバコや排気ガスなど身近に身体に悪いとされているものは多くあります。空気を吸い込みながら生きている以上、完全に逃れることも難しいです。過剰に反応することもないでしょう。

 アレルギーの原因に、「衛生仮説」というものがあります。生活環境が清潔すぎると、アレルギー疾患が増えるという説です。小さい頃から細菌やウイルスなどに感染しないことにより、免疫反応に不具合を生じ、免疫過剰なアレルギーになってしまうということです。

 今まで飢餓に耐えられるように機能してきた身体が、過剰な食料により、肥満や糖尿病が問題になってきています。同じように、今まで不衛生状態で生きられるように機能してきた身体が、過剰な衛生環境により、免疫過剰のアレルギーが増えているということも考えられます。遺伝子と環境の不適合ですね。

 それに、小さい頃から細菌に感染することで、免疫は育っていきます。また、皮膚常在菌のように身体を守る上で必要な菌がいることも確かです。だから、過剰な除菌や抗菌、衛生管理は考え物です。

 もちろん、衛生環境が整備されて、感染症などの病気が減っていることも事実です。そして花粉症のように過度のアレルゲンに触れても、今までなかったアレルギーが発症するようで。メリットもあり、デメリットもあり。やはり何事も、ほどほどがいいのでしょう。

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アレルギー体質の改善

 「体質改善」とはよく聞きますが、何がどう変わるのか?本当に変えられるものか?疑問に思うこともありません。日々身体は新陳代謝をくり返し、細胞が生まれ変わっている部分もあるので、変化する部分があることは事実です。目に見えないような少しづつの変化も、積み重なることで、からだも変わっていきます。

 アレルギー体質の変化ですが、治療で注目するのは、内臓。特に、肝臓と小腸です。

 アレルギーや自己免疫疾患の方は、肝数値に問題はなくとも、特に肝臓に反応が診られます。肝臓が悪くてアレルギーになるのか、アレルギー症状によって肝臓の反応が出ているのか、鶏と卵ですが、アレルギーや炎症の度合いと肝臓の反応点には相関がみられます。人体の化学工場とも言われる肝臓が、物質の代謝機能、解毒機能、免疫機能に多く関わっていることが理由に考えられます。アレルゲンとなるのは異種タンパク質であって、肝臓のタンパク分解機能が関与しているとも思います。

 そして小腸。本来食べた物は異物であるにも関わらず、免疫作用が起こりません。免疫寛容と言い、このシステムが破綻した状態は食物アレルギーです。この腸管免疫システムが、アレルゲンを排除しようとするアレルギー反応のヒントにもなるでしょう。子供の頃は食物アレルギーが多く、成長するに従って治まることが多いです。アレルギーが治る例です。それは、食物の吸収される消化管、特に小腸の変化が考えられます。アレルギー対策は胃腸の成長と整腸です。外界と身体の境目の腸粘膜がザルのようであれば、アレルゲンも容易に侵入してくるでしょう。肝臓によるタンパク分解不足ともつながります。

 アレルギー症状が出ているときは、その身体と外界とのバリア力はもろく、それを修復することも大事です。よてアレルギー治療は、症状の出ている部分と、その身体の中を治療していきます。

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アレルギーの根本治療

 アトピー、花粉症など、アレルギー持ちの最大の望みは、根本治療でしょう。トラブルの最中は一時しのぎでもありがたいことですが、やはりアレルゲンに反応しない身体を手に入れたいものです。いつまでもアレルゲンにびくびくしながらの生活も避けたいです。

 薬を使えばある程度治まることもあります。でも、ずっと使い続けなければいけないのか?ないと過ごせないのか?薬が効かなくならないか?いろんな不安もつきまといます。炎症も治る過程であると考えれば、それを抑えるのも気がかりです。

 けど、薬を使わなくても、

「昔はひどいアトピーだったけど、今はすっかりきれいな肌に。」
「花粉の飛ぶ時期の外出は避けていたのが、今はマスクなしでも。」

と言われる患者さんもおられます。今治療院に通っているのは、予防や他の不調のケアです。いい季節も引きこもりがちだったのが、外に出るのを楽しみにされています。

 アレルギーは、持って生まれた体質だけではありません。現代病とも言われ、後天的な環境的要素も大きいでしょう。食事なども影響しているかもしれません。でも、症状が出ているのは、身体です。

 全身治療で目指すのは、根本治癒です。

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アレルギーの対策

 アレルギーを引き起こさせる物質を、抗原(アレルゲン)といいます。抗原はごく身近にあるものがほとんどです。食品、花粉、ダニ、ハウスダスト。本来無害であるものに対して、体が反応してしまいます。となれば、アレルギーの原因は、抗原と言えるでしょうか?

 アレルギーを発症するのには、抗原はきっかけであって、その本質はからだにあります。その抗原を受け止めるからだに目を向けるべきでしょう。

 それに、抗原はごく身近にあるものなので、それを完全に取り除くことは難しいものです。それに、抗原を取り除き続けることは、患者さん自身、そして家族にとっても大きな負担です。逆にその負担がストレスとなって、アレルギーをひどくさせてしまうこともあります。

 抗原を取り除くことに苦労するよりは、抗原を受け止められるようにからだをケアしていくようにしましょう。

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