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鍼灸で夢と希望を

兵庫県芦屋市の針灸専門治療院。JR芦屋駅より徒歩4分のSORA鍼灸院です。

痛みの向こう

 鍼灸治療は、頭痛、肩こり、腰痛、膝痛といった、痛みを取ることを得意とします。特に、ぎっくり腰、寝違えのように、急性期の痛みの鎮痛効果は、患者さんも驚かれるほどです。でも、その痛みをとるだけでなく、もう一歩進んだ治療も考えます。

 痛みはそもそも、身体の発するサインです。それを取り除くことだけで、いいものか?その痛みを発している原因も考えます。

 例えば、心筋梗塞に伴う痛み。左肩に痛みを感じることは有名です。では、その痛みだけがとればいいかというと、もちろんそうではありません。むしろ、痛みだけをとって、その原因をなおざりにしていては、深刻なことになりえます。

 命に関わる大病にならないまでも、わずかな不調も、神経を介して痛みを発生します。痛みの元をたどって、その原因をケアすることにこそ、大切だと考えます。

カテゴリー: 痛み その他 / SORA鍼灸院 芦屋
 

 
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[ 2013/10/06 16:37 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

薬が効かない口の痛み

 炎症を起こすと、発痛物質が分泌されます。薬にはその発痛物質を抑えたり阻害することで、痛みを抑えるものがほとんどです。だから薬は、炎症性の痛みをとることを得意とします。

 鍼灸の得意とする痛みは、頭痛、肩こり、ぎっくり腰など、筋緊張性の痛みです。この痛みは筋筋膜の緊張にあるので、この緊張をとらなければ、痛みを根本からとることにはなりません。だから、薬で一時的に痛み物質を抑えたとしても、緊張をとらなければまたぶり返してくることでしょう。

 口にある痛みにも、この筋緊張性の痛みはあります。代表的なのが、顎関節症。顎を開閉する筋肉「咬筋」の緊張が原因のものがあります。これには、鍼灸などによる物理的刺激がとても効果的です。

 顎関節症とまでいかなくても、口周りの筋肉の緊張が原因の痛みは多く診られます。虫歯や口内炎であっても、それが神経を介して、口周りの筋肉を緊張させます。「炎症性の痛み」と、「筋肉の痛み」、両方合わさっていることが多いものです。だから原因はどちらであれ、口周りに鍼を刺すことで、痛みは和らぎます。

 また、鍼灸は炎症に対しても、治りを早くする効果があります。今ある痛みと、その原因の治癒力を上げるという意味で、口にある痛みに対しても鍼灸はとても効果的であると考えられます。
[ 2011/02/16 11:06 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

口にある痛み

 口から発する痛みは不快なものです。口は生きていくために、酸素や栄養を取り入れるとても大事な器官。そのため何かトラブルがあればすぐに察知しなければいけないためか、痛覚も敏感です。

 口の痛みで真っ先に思いつくのは虫歯。痛みがひどいと、神経を抜かれます。「神経を抜く」なんて、他の部位の治療ではあまり聞かないので、やはり痛みに苦しむ程度がわかります。

 そして口内炎もよく経験する痛みの一つ。炎症すれば腫れてくるもので、できどころが悪ければ自分で噛んでしまうことも。するとさらに腫れて、くり返してしまうのがまたつらい…。抗癌剤治療の副作用としても比較的頻度が高いものです。嘔気もよくあることから、食べることに随分苦しみます。

 また、鍼灸院にもよく来られるのが顎関節症。顎を動かすときに痛みを発します。顎だけでなく、こめかみ部分が痛むこともよく聞きます。

 まれな例では、唾石症というのを経験したことがあります。唾液腺に結石ができ、唾液が出てこれず猛烈に痛い思いをしました。尿路結石、胆管結石、管が詰まる痛みは時に激痛を起こします。

 そのとき思ったのは、鋭敏な痛みもさることながら、モノを食べられないつらさ。食欲が満たされないとなると、それはつらいものです。

 その痛みが出るには何か原因もあるでしょうが、とりあえずその痛みをとってもらいたい。炎症による痛みは薬である程度治まるものもありますが、そうでない痛みも。そんな痛みには、薬以外の他のアプローチを。  続く…
 
[ 2011/02/15 09:05 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

三叉神経痛の治療

 三叉神経痛とは、顔面に強い痛みを感じる病気です。痛みは、数分以内のこともあり、歯磨き、ひげそり、顔を洗う動作などが引き金になって、電気が走るような、あるいは針を刺されるような鋭い痛み発作がおこります。顔にはとても大切な器官が集まっており、外からの刺激に対してとても敏感です。だから顔の痛みはとてもつらいものです。

 三叉神経とは、顔の感覚を脳に伝える神経です。これまた「神経痛」というおかしな名前がついていますが、神経が異常なわけではありません。強い鋭い痛みを感じるということは、顔面の筋線維の緊張や皮下の歪みにより、皮膚表面に最も多く敏感な痛み受容器を刺激しているからです。

 その原因は、主に顔面部にある粘膜などに原因があります。鼻、口、耳、のどなどに炎症があると、反射的に三叉神経を介して、顔の痛みと感じさせます。他にもリンパの腫れなどが、皮膚を引きつり、痛みを発生させることがあります。これは、ひとつひとつの痛みの信号が小さくても、複数の痛みが合わさることで、つらい痛みに感じることもあります。

 よって、痛みを和らげる治療には、「痛み受容器を刺激している皮膚」に着目を、そしてその原因となる根本治療には、「粘膜などの炎症やリンパ腫脹の改善」に着目します。いずれも神経ではなく、その先のアンテナがある皮膚をターゲットにして治療を行います。
[ 2010/09/28 09:49 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

帯状疱疹に対する鍼灸治療

 帯状疱疹は、過去のウイルス感染があって発症します。水疱はやがて消えますが、その後に残る痛みが問題です。「風が吹くだけで痛い」とか、「服がすれるだけで痛い」など、その痛みは相当です。この痛みは回復期に発症し、部位も局所的であることから、痛みはウイルスだけが直接の原因でないことがわかります。

 このような鎮痛剤の効きにくい痛みに、鍼灸治療が有効です。この痛みは、瘢痕が皮下組織まで達し、皮膚に歪みが残ることで、痛みの感覚受容器が作動していると考えます。したがって、よく言われるように発症後の速やかな治療が、歪みを抑え痛みも残りにくくします。皮膚表面の歪みをとることができれば、簡単に痛みは取り除けます。

 また、肋骨に沿うように痛みが出たものを、肋間神経痛とも呼びます。名前からして神経が悪いようですが、坐骨神経痛などと同様、神経に問題があるのではありません。その神経のアンテナの先に問題があります。その先とは、皮膚や筋肉です。だからそこに鍼を刺すことで、瞬時に疼痛を抑えられるのです。「神経痛」という部類に入りますが、神経の損傷によるものではありません。

 水痘(水ぼうそう)は、基本的には一生に1回の発症です。そのときのウイルスが体内に潜んでいて、後に帯状疱疹を起こすことになります。帯状疱疹は、場所が変わって何度も出てくることもあります。どんなときに発症するかは、免疫力が落ちているとき。本来ならば身体が打ち勝てるウイルスですが、疲れがたまっていたり、体調が悪いとき、ウイルスに負けてしまいます。だから体調の崩しやすいこの季節の変わり目は要注意です。鍼灸治療は、白血球など免疫細胞を活性させます。だから、発症、再発の予防も鍼灸治療で行えます。
[ 2010/09/24 17:21 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

痛みの原因のコリの原因

 では、そもそもコリ(筋の緊張、筋硬結)は、なぜ起こるのでしょうか?これを解決すれば、根本治療が目指せます。

 その原因は、内臓疾患と考えます。

 筋肉の緊張と言えば、力を入れたときに硬くなるあの筋肉を思い浮かべられると思います。しかし筋肉には、随意筋(自分の意思で操れる筋)と、不随意筋(自分で操れない筋)があります。そして、身体には、自分で思い通りにいかない不随意筋のほうが圧倒的に多くを占めています。このように、筋肉の緊張について考えるには、自覚できるものだけではないことを理解しておく必要があります。

 筋の緊張には、脳からの指令によるものもありますが、脳を介さない反射性のものがあります。筋性防御といって、虫垂炎などが腹筋を緊張させ硬くするのもそうです。このように、筋の緊張の原因に、深部の慢性疾患からの入力を考えます。

 深部の慢性疾患に対して、感覚神経の分布は粗であり(深部感覚は鈍感)情報量が少ないことから、限られた領域の筋線維を緊張させます。また、その侵害情報は継続的に入力されることから、たとえ小さな情報であっても、筋線維を継続的に緊張させます。つまり、自覚症状のない小さな損傷であっても、その積み重なった情報量はとても多いことがあります。ここに、自覚症状はないけど、コリの原因となる内臓疾患は存在するという事実がありえます。

 これらのことから、深部の慢性疾患が、筋肉の一部分にコリ(筋緊張)を形成することが考えられます。その結果、その周囲の筋や皮膚との間に歪みを生じ、この歪みが機械刺激受容器の興奮を促して痛みとなります。

 これが「痛みの原因は、内臓にある」という反応点治療の考えです。


参考文献 : 反応点治療―経絡もツボも使わない新しい鍼灸治療
[ 2010/05/31 23:55 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)

鍼灸治療による鎮痛作用

 鍼灸治療により鎮痛できる「痛み」について考えます。

 治療現場でよく出会う痛みに、鎮痛剤を飲んだり貼ったりしても治らない痛みがあります。よく聞く「消炎鎮痛剤」というのは、炎症によって遊離される発痛物質を抑えることで痛みを和らげます。このような鎮痛剤は、炎症による痛みには効きます。では、鎮痛剤の効かない痛み、つまり炎症とは別の痛みにどう対処できるかが必要になってきます。そしてこの痛みこそが、頭痛、肩こり、腰痛といった痛みのほとんどに当たります。

 鍼灸治療による鎮痛として、鍼刺激によりモルヒネ様物質が引き出されることがわかっています。麻酔薬と同じ作用を持ったものです。これは、βエンドルフィンといったオピオイド(内因性鎮痛物質)の遊離によるものです。鍼灸治療以外にも、これを利用したものがあります。例えば、温泉や運動です。温泉に入ると、ほどよい温熱が皮膚を刺激し、モルヒネを引き出します。また、運動による筋肉の伸張は、筋膜を刺激し、モルヒネを引き出します。このように、身体は皮膚刺激に反応して、痛みを調節しています。しかし、これらオピオイド物質の遊離には、ある程度の刺激量が必要で、瞬時に発生するものではありません。ところが、鍼治療をしていると、瞬間的に痛みが治まることがあります。よって、他にも鍼による鎮痛効果があると考えられます。

 鍼灸治療の得意な疾患に、肩コリや腰痛がよくあげられます。そのとき、圧痛や硬結(コリ)に刺鍼し緊張を緩めることで、痛みが和らぎます。つまり、筋の過緊張が痛みの原因になっていると考えられます。この筋の緊張は、皮下組織を介して、皮膚の緊張や歪みを招きます。そして、皮膚における痛みの受容器が興奮させられることが、痛みへとつながると考えられています。

 よって、筋の緊張をとることで、痛みは解消します。鍼治療は、皮膚や筋肉を刺すもので、それによって痛みが和らぐということは、痛みの原因が皮膚や筋肉にあるという何よりもの証拠です。

 では、鍼を刺すことによって、なぜ緊張がとれるのでしょうか?それは自原抑制が働くからと考えられています。自原抑制とは、過剰な張力(強すぎる筋の収縮力)によって、筋や腱が破断するのを防ぐシステムのことです。筋や腱が破断する前に、筋を弛緩させようというものです。

 つまり、筋や腱の緊張部位に、鍼や指圧マッサージなどの施術を加えることでさらに緊張を増加させます。そして、この緊張を抑制させるシステム(自原抑制)を働かせることによって、緊張をとります。それにより、皮膚や筋肉の歪みをとり、そこに分布する痛みの受容器の興奮を鎮めます。これが、鍼治療による瞬間的な鎮痛効果と考えます。
[ 2010/05/30 18:29 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(4)

痛みについて

 「痛み」とは、本人にしか知ることのできない、大変つらいものです。痛みを感じる度合いは人それぞれですし、同じ人であっても部位によって異なってきます。

 その違いの一つに、痛みを感じるセンサーの数の違いがあります。痛みのセンサーが豊富に分布しているのは、皮膚、筋肉、粘膜です。中でも圧倒的に多いのが皮膚表面で、ほとんどの痛みはここからきていると考えます。

 よく、椎間板ヘルニアだとか、脊柱管狭窄症によって、「神経が圧迫されて痛い」と耳にします。しかし、神経は情報を伝える電話線のようなもので、障害を受けたところで痛みは発生しません。むしろ、電話線が途切れるわけですから、痛みは感じなくなり、マヒします。痛みを感じているということは、神経が正常に生きている証拠です。

 痛いのは、筋肉や皮膚の緊張、歪みにより、痛みのセンサーが作動しているからです。その歪みをとってやることで、痛みを取り除くことができます。鍼灸で神経をどうにかすることはできませんが、皮膚や筋肉を緩めることは可能です。痛みの治療に、鍼灸が効くわけです。

 痛みをとることは重要です。苦痛を除去することで、心を安定させ、前向きな気持ちで病気と闘うことができます。不安が痛みを悪化させるとも言われています。痛みの悪循環を断ち切ります。

 しかし、痛みは本来、身体の異常を伝えるサインです。痛みがあるということは、身体のどこかに異常があるのではないでしょうか?その場しのぎで痛みをとっても、その原因を治さないことにはまた痛みも再発するでしょう。症状を和らげるだけでなく、その原因を突き止め治療していくことが重要です。
[ 2010/05/29 20:24 ] 痛み その他 | TB(0) | CM(0)
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