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鍼灸で夢と希望を

兵庫県芦屋市の針灸専門治療院。JR芦屋駅より徒歩4分のSORA鍼灸院です。

耳管開放症の鍼灸治療

 耳がふさがったような感じのある、「耳閉感」。自分の声や呼吸音が耳に響くといった、「自声強調」。これらを特徴とする、「耳管開放症」という病名があります。病院では治療が難しいと言われる患者さんが、治療院には来られます。その原因もはっきりしておらず、あまり知られていないこともあるでしょう。

 似たような症状で耳閉感がより強い、「耳管狭窄症」という病名もあります。こちらはその病名通り、耳管が狭まります。原因は浮腫(むくみ)が主に考えられることから、その浮腫を(主に炎症を)改善すれば良くなることは容易に考えられます。

 では耳管開放症は? 耳管狭窄症と同じ原因だとすれば、同じように治療すれば逆効果では? ところが治療を進めて行くと改善していきます。

 一般的には、急な体重減少で発症することも多いことから、耳管内にある脂肪組織(オストマン脂肪体)の「やせ」が原因の一つともされています。しかし、耳管開放症の方は、あるきっかけで、急にその症状が現われたり、治まったりすることもよく聞きます。それは、組織の問題だけではないと考えます。

 一つは、耳管を開放させる筋(口蓋帆張筋、口蓋帆挙筋)があるということ。この筋が何らかの原因で継続的にスパズムを起こせば、耳管は開放し続けることになるでしょう。何らかの原因とは、反応点治療の理論から同じ三叉神経(Ⅴ-ⅲ)支配の領域にあると考えられます。結果的には、耳管狭窄症も含め、耳鳴りなど耳に不具合を起こす症状の治療と共通します。

 耳管を取り巻く筋に直接鍼をしなくとも、治療ポイントはその周辺にあります。

カテゴリー: 耳鳴り・難聴 / SORA鍼灸院 芦屋
 
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[ 2015/06/26 17:42 ] 耳鳴り・難聴 | TB(0) | CM(0)

検査でわからないところ

 耳鳴りを訴える患者さんに共通しているのが、首、肩のコリがあります。いわゆる筋肉のこわばり、緊張です。その原因は、鼻や耳の炎症があります。

 そういう表面上のコリには、患者さん自身も気づかれます。(たまに気づかれない方もおられますが…)もしそれに気づかれているなら、耳の奥はどうでしょう?

 耳の中、音の伝導路である鼓膜や耳小骨にも、筋肉は存在します(鼓膜張筋、アブミ骨筋など)。その筋肉に不具合が生ずれば、音の聞こえに異常が起きてもおかしくはありません。きっと画像診断や検査ではわからない部分でしょう。そんなところに耳鼻科で治らない耳鳴りも隠されていると思います。

 鍼で直接その筋肉にアプローチすることはなくとも、結局はその筋肉に不具合を起こす、付近にアプローチすることで治療になります。間接的なようで、そこが原因の治療です。

カテゴリー: 耳鳴り・難聴 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2014/04/22 16:54 ] 耳鳴り・難聴 | TB(0) | CM(0)

33の病気あれこれ

 3月3日と言えば、ひなまつりですが、耳の日でもあります。
 33の字が耳の形に似ていることと、「み(3)み(3)」の語呂合わせから。そんなわけで耳に注目してみましょう。

 診察中に、「耳が悪いですね」と言うことがあります。耳が悪いとどんなことが起こり得るでしょう?

① 耳鳴り、難聴、耳閉感
② めまい、ふらつき、立ちくらみ
③ 頭痛、肩こり、顎関節症
④ 自律神経症状、心の病、スランプ

 耳の働きと言えば、「聴覚」を真っ先に思い浮かべるので、①は容易にわかります。さらに耳の奥には、「三半規管」や「前庭」といった「平衡感覚」を司る器官もあるので、失調すれば②の症状も出てきます。

 ③は、耳の傷害の結果です。耳に限らずですが、顔面部の炎症等は、反射性にその周辺の筋肉を緊張させます。結果、頭痛や首・肩こり、顎の筋肉に及べば、噛み合わせの不調にもつながります。

 ④は、応用編といった感じでしょうか。②を経験したことのある方は、想像できます。突如②の症状が出てきたら、吐き気がしたり、動悸がしたり、冷や汗をかいたり、パニックにも陥ります。いわゆる自律神経症状で、そうなれば、気持ちも後ろ向き、自分でもわけのわからない、思い通りのいかない心の不調にもつながります。(自分は大丈夫!と思っている人ほど陥ってしまいます)

 耳はそんな大切な機能を持った器官です。耳お大事に。

カテゴリー: 耳鳴り・難聴 めまい・ふらつき 自律神経失調症
 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2014/03/03 17:56 ] 耳鳴り・難聴 | TB(0) | CM(0)

メニエール病はこわいもの?

 メニエール病は、難病にも指定されていて、診断されるととても不安になります。しかし、その実態は、はっきりしておらず、不明な点も多いものです。病院によって診断基準もあいまいなようです。 診断するために様々な検査もありますが、どれも「推定できる」という程度のもの。そうならば、しんどい思いをして検査をするべきでしょうか?(脳血管障害などの除外診断は必要です。)

 どんな病気でも、病名は人が便宜上決めたもので、それほど気にしていません。実際、メニエール病と診断されても、比較的症状が安定され、仕事も家事もこなして活動的な方もおられます。逆にメニエール病ではないと診断されて、ひどいめまい・耳鳴り・難聴で何も手もつけられないほど苦しまれている方もおられます。

 病名に捉われると、人よりも病気に目がいってしまいます。病名も時にあやしいものもあります。病名よりも、その出ているつらさに目を向けなければと思っています。

カテゴリー: 耳鳴り・難聴 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2012/10/22 20:07 ] 耳鳴り・難聴 | TB(0) | CM(0)

低音障害型感音性難聴

 「治る」ことが難しいとされている、感音性難聴。老人性難聴のように、加齢によるものは避けて通れないものもあります(全てがそうではありませんが)。高い音が聞き取りにくくなる特徴があります。だから高齢者を介護するのに男性の声の方が好まれる傾向もあります。
 一方、治療していて比較的治りやすいと感じる感音性難聴があります。それが低い音が聞き取りにくくなる「低音性難聴」。その仕組みについてのまとめ書きを。

特徴
 耳がふさがったような耳閉塞感が断然多く、 低い耳鳴り、自分の声が強く響いて聞こえる自声強聴、聴覚過敏など。軽いめまい感を伴うこともある。

原因
 内リンパ水腫といわれている。ストレスや過労がきっかけになっていることが多い。ストレスにより自律神経を介して蝸牛内の毛細血管が網を作っている「血管条」を障害。内リンパ液の量が過剰になると膜迷路が膨らんでしまったり、膜迷路に小さな穴があいたりして、神経を興奮させるエネルギーを上手く作れなくなってしまう。
 低い音だけ、聞こえが悪くなるのは、内耳の中でも低音を感じる頂回転付近(蝸牛の先端部分)が特にライスネル膜の幅が最も広く、内リンパ水腫の影響を受けやすい構造になっているから。

耳鼻科の治療法
 薬による治療が中心。難聴が高度である場合や、治療しているにもかかわらず難聴が進行する場合には、入院が必要になることもある。
 処方される薬としては、内リンパ水腫の軽減を目的とした浸透圧利尿剤、メチコバールが有名なビタミンB12製剤、アデホスなどのATP製剤、炎症を抑えるためのステロイドホルモンなど。

鍼灸治療
 メニエールやめまいの治療が比較的有効であることから、この低音障害型感音性難聴も同様に、よく治りやすいと感じます。投薬治療により数日から数週間以内で治ることもありますが、中には長引いたり、くり返すこともあります。ひどくなれば、同じく内リンパ水腫が原因とされているメニエール病、つまりはめまいを引き起こすこともあります。やはり自己回復力を促して、より早く治した方がいいでしょう。

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[ 2012/03/06 01:01 ] 耳鳴り・難聴 | TB(1) | CM(0)

飛行機での不調

 飛行機内の環境はよくありません(空でのお仕事)。特に海外渡航など長時間のフライトであれば、乾燥、低気圧、不動、時差など、過酷です。いろんな条件が重なったとき、身体は不調をきたします。

 特に前の二つは、耳や鼻に不調を抱えやすい方は、注意です。耳、のど、鼻粘膜を一時的にでも、いたわりましょう。マスクをしたり、飴をなめたり、ガムをかんだり。めまい、耳鳴りをお持ちの患者さんには、お守り代わりにローラー鍼をお願いしています。

 じっとしていることから、エコノミークラス症候群もまれにはあります。ロングフライト血栓症とも呼ばれるようです。水分をしっかり摂ることも大事でしょう。ただ、アルコール飲料やカフェインを含む飲料には利尿作用もあるので、注意ですよ。トイレへ行くのが嫌で控える方もおられましたが、トイレに行くことで、身体を動かすことにもなります。血栓症は死にもいたる重篤な疾患、気にはかけておきましょう。

カテゴリー: 耳鳴り・難聴 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2011/09/14 13:08 ] 耳鳴り・難聴 | TB(0) | CM(0)

低気圧と耳鳴り

 先日の台風は、多くの耳鳴りをお持ちの方にもつらかったようです。気圧の低下が、耳鳴りの悪化に影響すると考えられています。

 気圧が低下すると、身体を押さえる力が弱まります。空気の溜まるところであれば、膨らみ、水が溜まるところであれば、むくみます。それが耳で起こると、鼓膜やリンパ液で満たされた聴覚器に影響し、耳鳴りがひどくなることもあります。

 だから治療としては、溜まったものを逃がしてやります。血流リンパ流を良くする鍼灸治療が効きます。

 そんな耳鳴りの患者さんが、ポテトチップスで納得されていました。台風のとき、ポテチの袋がパンパンに膨れていたようです。そんな目に見えない力が、身体にも作用しているんだと。自然の力は、驚異ですね。

カテゴリー: 耳鳴り・難聴 / SORA鍼灸院 芦屋
 
[ 2011/09/09 12:05 ] 耳鳴り・難聴 | TB(0) | CM(0)

過剰な情報

 人ごみが苦手な方がおられます。

 耳鳴りやめまいをお持ちの患者さんによく聞きます。もともと、聴覚器や平衡感覚器から、不要な情報を受け取っていて、人ごみに入れば、さらに情報も加わります。そんな情報過多の状態では、脳がパンクしてしまいそう。

 外に行きたがらない自閉症の子や、パニック障害の方も、聴覚など感覚過敏な場合が見受けられます。耳をふさいでいる光景もよく見ます。

 やたら視力のいい友人も、人ごみは嫌だと言っていました。見え過ぎて、疲れるようです。そういや、度のきついメガネやコンタクトをしたときも、そんな感覚を経験した覚えはあります。

 情報は少なすぎると不安になりますが、多過ぎるのも問題に思います。この情報過多の時代が、ストレス社会を生んでいるのかもしれません。
 
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[ 2011/07/15 14:18 ] 耳鳴り・難聴 | TB(0) | CM(0)
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